梨木香歩作「りかさん」

先日がひなまつりだったのでりかさんらくがきです(笑)
大好きな作品のひとつ。梨木さんのお話では「裏庭」が一番好きで、ハリー・ポッターと賢者の石と同時に読んで「世界観ではハリポタ、ストーリーでは裏庭」と思ったほど。それから西の魔女が死んだ→りかさん→からくりからくさというふうに読破していったんですが、裏庭の次に好きなのがりかさん。

雛祭りにようこがおばあちゃんからもらった人形の名は「りかさん」。生きている人間の強すぎる気持ちを整理し、感情の濁りの部分を吸い取る力を持った「りかさん」とようこのふれあいを優しく描いたファンタジー。

このりかさんというお人形が、やさしくてすごいです、アビイのくだりは史実として知っていたことだったので泣けました。(でもアビゲイルと聞いてまっ先にバスタード思い出したので可愛いお人形として認識するのが難しかった…)私のうちにはりかさんは来ないだろうなあ。来てもらってもお世話できないから駄目だなあ(笑)これの続編というか、りかさんで主人公だった「ようこちゃん」が成長して「容子」として出てくるのがからくりからくさ。こっちは是非!りかさん読後に読んでいただきたい一册です。


これはりかさんではないです→
なんとなくりかさんを思い出しながら描いていたのでここに載っけてみただけ(爆)
りかさんはもっと目が真ん丸でやさしい感じではなかろうか。りかさんが呼ぶ「ようこちゃん」という響きがやさしくて好き。それにしても梨木さんて子供の心を書くのが本当に上手い。すごい。子供の「強がり」という精一杯の抵抗と、傷と、真直ぐさが伝わってきます。裏庭なんてすごい泣かされました。裏庭は本当におすすめです。読んで読んで(笑)

(上の絵はぺインター、下の絵はカラーインク使用。2001.3.4)